方法

被験者は10 人で、全員PDA の扱いには慣 れている。被験者は、3つのアプリケーション 上で、決められたタスクを、従来ののPDA の GUI とHybird Touch の2種類の方法で行い、 比較した。

Task1:ズーム

JR の東京近郊路線図を用い、指定された12 個の駅を順番にクリックするという作業を行っ た。ここで、駅は十分にズームインした状態で ないとクリックすることができない。また、ク リック後次の駅を探すときにはズームアウトし てからスクロールするという設定を設けた。こ れは、通常の地図ソフトにおいて、ズームイン するに従い、より詳細な情報が表示されるよう になる、という仕様を考慮した設定である。

Task2:描線

ペイントソフトを用い、PDA の画面よりも大 きなキャンバスに大きな図形を描く、という作 業を行った。ここではズームは行えないように している。正方形と円の2種類の図形(約40 0×400ピクセル)を描いた。PDA の表示領 域は約240×320ピクセルである。

Task3:データ入力

表計算ソフトを用いてデータの入力を行った。 1列のセルにはそれぞれ3桁の整数が入力され ている。被験者は1列に表示された数字を右の 列に入力した。一度に画面に表示されるセルは 約8行、入力すべきセルは25行である。