仮説型追尾を用いた単一スピーカーによるスマートフォン測位

壁や床での反射波を用いることで、単一のスピーカーのみでのスマートフォンの測位が可能だが、屋内環境やマイクロフォンの位置・姿勢に応じて反射波の失検出や誤識別,縮退による測位誤差が生じるという課題がある。そこで、反射波の観測状況について仮説を生成し追尾することで、測位誤差を低減する手法を提案した。スマートフォンを用いた実環境での性能評価を通じ、従来と比べ誤差を約50%低減(90パーセンタイル誤差:約0.7m)できることを確認した。